お子さんの健康と将来の安全を考える上で、HPVワクチン接種の重要性についてお知らせいたします。
HPV(ヒトパピローマウイルス)は主に性行為によって感染し、子宮頸がんや他のがんを引き起こすリスクがあります。現在、日本では中学校1年生での接種を勧めていますが、世界の標準は早い段階での予防接種が効果を高めるため、11~14歳での接種が推奨されます。この時期に接種することで最も効果的な予防が期待できます。
中学生になってからでは受診が難しくなることが多くなることから、小学生のうちでの接種をお勧めします。6年生では二種混合ワクチンの接種も併せてありますので、同時接種も可能です。
現在15歳以下では2回接種が主体ですが、3回接種でも可能です。免疫の効果を考えると3回接種の方が高いのですが、スケジュール的なこと、報道等で問題となった副反応(予防接種の成分でおこったものとは考えられておらず、日本以外の世界では問題視されていません)の心配があれば2回でも良いと思います。早い段階で接種開始することで、2回の接種で十分な効果が得られると言われています。
但し、15歳を過ぎると、抗体の獲得の点から3回接種が必要です。
ぜひこの機会に、お子さんの健康を守るためにHPVワクチンを小学生のうちに接種することをご検討ください。詳細や疑問点については、お気軽にご相談ください。